5月26日(木)、13時半から東京地方裁判所において、ストーカー規制法違反容疑で逮捕された宇佐美隆氏(42)の第二回公判が行われました。
今年の2月7日、警視庁公安部は、所在不明の婚約者を捜していた埼玉県越谷市、統一教会信者の宇佐美氏をストーカー規制法違反容疑で逮捕しました。
逮捕容疑は、『統一教会を脱会した女性(36)に対して昨年6月から11月、5回にわたって東京都内の路上で女性を待ち伏せしたり、つきまとったりした』というものです。
宇佐美氏は逮捕後、警察や検察に対して、「ストーカー行為ではない」と一貫して無実を訴えてきましたが、残念ながら東京地検は2月28日、宇佐美氏を起訴しました。
今回は、被害を訴えた女性の証人尋問が予定されていたこともあり、40数席の傍聴席に対し、139名が列を作りました。
証人尋問に先立ち、宇佐美氏の弁護側からの冒頭陳述があり、この事件の真相を理解する上でも欠かすことの出来ない統一教会信者に対する「拉致監禁」やそれに伴う「偽装脱会」についての説明がなされました。
ここでも弁護側からハッキリと、宇佐美氏の動機が「恋愛感情とは次元を全く異にしている」ことや公訴事実に対しての反論として、宇佐美氏が何度か女性を発見したことは予想外の出来事であったり、偶然に発見したこともあったことなどから「待ち伏せではない」旨が伝えられました。
一方、宇佐美氏と傍聴席を遮蔽した後、被害を訴えた女性(元教会員)が登場し、検察側から約2時間、証人尋問を行いました。女性は検察側の質問に対し、当時の気持ちを吐露し、検察側からも度々、待ち伏せされたという場面の確認が実況見分調書を基になされました。
女性からは、宮村峻氏からの積極的な支援、関与も度々示唆されましたが、「拉致監禁」、「脱会強要」という事実に触れられることは一切ありませんでした。
宇佐美氏が何とか婚約者である女性と接触し、本人の意思確認を取ろうとしたのに対して、女性の方は宇佐美氏とは一度も直接に連絡を取ることがなかった事実も浮き彫りになりました。
当初予定されていた、証人に対する反対尋問は、次回6月8日(水)に同531号法廷で行われることになりました。
なお当日の傍聴は今回同様、抽選になる可能性がありますので、東京地方裁判所の裁判所傍聴券交付情報をご確認下さい。
この事件の真相と教団の見解については、当サイトに掲載の『宇佐美隆さんの事件に関する見解』をご覧下さい。