宇佐美隆さんの事件に関する見解

2011年3月10日

 今年2月7日、警視庁公安部は、所在不明の婚約者を捜していた埼玉県越谷市、統一教会信者の宇佐美隆氏(42)をストーカー規制法違反容疑で逮捕しました。

 逮捕容疑は、『統一教会を脱会した女性(36)に対して昨年6月~11月、5回にわたって東京都内の路上で女性を待ち伏せしたり、つきまとったりした』というものです。

 宇佐美氏は逮捕後、警察や検察に対して、「ストーカー行為ではない」と一貫して無実を訴えてきましたが、残念ながら東京地検は2月28日、宇佐美氏を起訴しました。

 ここでは、この事件の真相とその背景にある強制改宗問題についてお伝えします。

 

■宇佐美氏が婚約者の所在を探した理由

 そもそもストーカー規制法(ストーカー行為等の規制等に関する法律)は、好きな人に対してつきまとったり、ふられた相手を恨んでいやがらせをしたりするような犯罪を取り締まるためにつくられた法律です。

 ストーカー規制法の第二条には「この法律において『つきまとい等』とは、特定の者に対する恋愛感情その他の好意の感情又はそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足する目的で・・・次の各号のいずれかに掲げる行為をすることをいう」とあります。

 しかし宇佐美氏がとった行為は、2008年1月突然行方不明になった婚約者Kさんから、同年12月に一方的な脱会と婚約破棄の手紙が届いたことについて、それが本人の意思なのかどうかを確かめることが目的でした。ストーカー規制法が定めるような、Kさんに対する「恋愛感情を満たす」とか「婚約を破棄された恨みを充足する」ということが目的ではありませんでした。

 Kさんが行方不明になった2008年1月1日は、Kさんが婚約者の宇佐美氏を両親に紹介するため実家に帰省した日でした(この前年、宇佐美氏とKさんは宇佐美氏の両親に会い、二人が結婚する旨の挨拶を済ませていました)。Kさんが最寄りの駅から実家に連絡を入れた際、両親が宇佐美氏と会うことを拒んだため、仕方なく、宇佐美氏を駅で待たせたまま、Kさんのみが実家に戻りました。そして、そのままKさんからの連絡が途絶えたのです。状況から推察して、拉致監禁による強制的改宗に巻き込まれた可能性が濃厚でした。

 それから宇佐美氏は信者数名に手伝ってもらい、Kさんを探し続けました。そして2010年11月に杉並の銭湯で偶然、脱会屋の宮村峻らと一緒にいたKさんと再会し、わずか1分間だけ直接話をすることができました。約3年ぶりの再会でした。そこでKさんから「あなたはまだあの団体にいるのか」と言われ、宇佐美氏はKさんが本当に脱会したのだとわかり、婚約を継続することが困難であることを知りました。

 こうして宇佐美氏はわずかな時間でしたがKさんと直接会い、その意思を確認したので、宇佐美氏もKさんとの関係に区切りをつけました。当然、その後はKさんの所在を探すことはしていません。それから宇佐美氏は再出発のためにみ言を勉強し、仕事のかたわらで伝道活動をするなど、信仰生活に励んでいました。

 

■監禁下での偽装脱会について

 それではなぜ宇佐美氏は脱会書を受け取っても、文字通り信じることができなかったのでしょうか?

 それについては、拉致監禁による強制改宗をされている信者が、監禁下から脱出するために『偽装脱会』という手段を取らざるを得ないという事情があるからです。

 教会員が拉致監禁されて、自力で脱出することが不可能な場合、通常は偽装脱会(統一教会を脱会したふりをすること)しようと考えます。なぜなら「教会をやめた」と言わない限り、監禁から解放されないからです。ところが牧師や脱会屋は「教会をやめます」と伝えたとしても、偽装脱会ではないかと疑います。そこでいくつかの踏み絵を踏ませます。その一つが「脱会書」であり、祝福を受けている場合は「祝福破棄」の手紙を書かされます。その次の段階は反対弁護士を通じて返金請求の通知書を送ってきます。食事の席で酒を飲ませることもあります。

 それだけではありません。牧師の指示で監禁されている教会員を訪問し、脱会説得させられ、あげくのはてには統一教会を訴える裁判の原告にまでさせられます。

 特に今回Kさんの拉致監禁に関与したと思われる宮村峻氏の場合は長期間にわたって、徹底して踏み絵を踏ませるやり方をとります。このような自分の意思や良心に反する踏み絵は、牧師や脱会屋から「脱会の意思は間違いない」とのお墨付きを受けるまで何年でも続きます。

 Kさんは周囲から尊敬される、信仰深い女性でしたので、宇佐美氏は最後の最後まで偽装脱会だと信じ続けたのです。しかし信じた結果、Kさんからストーカー扱いされ、告訴されたのです。

 宇佐美氏もまた強制改宗による被害者ではないでしょうか。

 実は、宇佐美氏が祝福を受けたのは今回が初めてではなく、1999年にも祝福を受けており、その時も婚約者が拉致監禁されるという辛い経験をしています。行方不明のまま脱会届けが来た婚約者を必死になって探した結果、一対一で会い、本人の口から直接その意志を確認できた宇佐美氏は、その苛酷な現実を受け入れ、気持ちを整理して前に進むことができたというのです(今回、Kさんの所在を探す手段としてGPS機能付きの携帯電話を父親の車に張り付けたとあります。宇佐美氏としてはKさんの意思を確認するためにそこまでやらざるをえなかったのです。これ自体が犯罪というわけではありませんが、マスコミの報道はそれをあたかも犯罪のような報道をしています)。

 そんな宇佐美氏に再び訪れた婚約者の脱会という試練に対し、今回もまた、宇佐美氏は天からいただいた祝福の相手の本心を確認せずには、新たな出発はできなかったものと思われます。

 

 教会員の皆様におかれましては、上記事情を理解していただくとともに、宇佐美氏の無実が明らかになる日が一日も早く訪れるよう祈祷とご声援をよろしくお願い申し上げます。

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