11月10日、新宿教会に中高生の子女教育を担当する現場責任者(FE)が集い、「首都圏父母FE研修会」が行われました。FEとは、Field Educatorの略で、定期的に行われる選抜修練会に参加することによってその資格を認定されることになっています。
今回の研修会は首都圏では初めての試みでしたが、第1期から13期までの選抜修練会に参加して認定を受けた父母FE43名が、東京都内をはじめ、埼玉、茨城、千葉、岐阜の各県から集まり、研修を受けました。
研修会は、10月22~24日に行われた全国成和学生教育者研修会(以下、全国研修)の内容を踏まえて行われました。午前は、本山勝由成和学生部長より「心情文化活動の活性」と題する講義を受けました。本山部長は中高生のすべての活動は心情文化活動の一環だと定義し、それらを通して中高生の個別教育と小グループ化を推進することや、父母が心情文化父母会を通してサポートすることの重要性などを説明しました。さらに、石原圭太郎Jr.STF-JAPANディレクターからは翌年度のJr.STFプログラムの戦略が発表され、父母FEの使命は他の父母に対する子女教育ビジョンの啓蒙だということが明確になりました。講義を受けた参加者からは、いわゆる『二世の団塊世代』が中高生になってきている今こそ、一人では負いきれないほどの責任を担う成和学生部長を支え、子女教育をさらに推進していかなければならないという決意を込めた感想が聞かれました。
午後は、全国研修でも行われた持続的改善のプロセスを一部取り入れた形でのディスカッションが行われました。学生部の最終的成果となる『連結』をテーマとした話し合いでは、現場の具体的事例と打開策について白熱した議論が交わされました。その中で「それがなぜ起こるのか」という本質的問題への対処や戦略的思考の重要性に気付いた参加者が多くいました。また、ファシリテーター(会議進行役)担当者からは、「自分の意見を言わずに皆の意見を引き出していく役割を担ったことで、今まで他人の話を聞いていなかった自分に気付き、反省しました。話を聞くことで、スムーズにコミュニケーションを図ることができ、物事がうまく進むことを実感しました」という感想も聞かれました。
その後、家庭教育局の堀正一副局長から講話がありました。堀副局長は「天一国40年」の世界状況と統一運動の概観を参加者と共有した上で、成和学生担当者の備えるべき視点と使命について分かりやすく説明しました。次世代を担う二世圏への投入に対し、燃えるような希望を感じる講義の時間となりました。最後にはプランニングシートの記入を行い、各人が如何に現場の成和学生部長を具体的にサポートするかを計画し、研修会は終了しました。