ジュネーブの国連欧州本部で開催されている国連人権理事会の第14会期(5月31日~6月18日)に合わせ、国連NGOである天宙平和連合が、日本における拉致監禁・脱会強要をテーマとするサイド・イベントを行いました。
サイド・イベントとは、人権理事会の正式なセッションのほかに、国連本部の会議室を使ってさまざまなNGOが開催する会議やシンポジムなどを指します。6月2日午後3時から開催されたイベントには、外交官、人権活動家、宗教指導者ら約50名が参加しました。初めに国際宗教自由連合のダン・フェッファーマン会長が日本における拉致監禁・強制改宗の全般的な解説を行い、続いて在韓日本人被害者の会の富澤裕子さんと寺田こずえさんが、自らの被害体験を訴えました。
さらに日本の被害者の会を代表して、後藤徹さんがスピーチし、自らの12年5ヶ月にわたる監禁の体験を語った後、「憲法の保障する基本的人権と信教の自由を遵守する立場から、拉致監禁による強制棄教を日本社会から根絶していただきたい」と日本政府に対して訴えました。最後に、ヨーロッパのNGOであるFOREF事務総長のピーター・ゾーラー氏が、拉致監禁問題解決に向けての「行動の呼びかけ」を行いました。
また、後藤さん、富澤さん、寺田さんの3人は、6月1日に在ジュネーブ国際機関日本政府代表部を訪問し、北島大使宛ての嘆願書を韓国と日本の被害者の会を代表してそれぞれ提出しました。
国連人権理事会が行われる建物
サイドイベントの会場前
サイドイベント会場
拉致監禁被害者の富澤裕子さん
拉致監禁被害者の寺田こずえさん
拉致監禁被害者の後藤徹さん
国際宗教自由連合のダン・フェッファーマン会長