2010年7月11日(天暦5月30日)、梶栗玄太郎会長の主礼の下、本部役員、教会員、関連機関の責任者など百数十名が参列し、「藤田孝子姉 昇華祝祭」が日本統一教会本部礼拝堂にて執り行われました。全国にはインターネットを通じて式典の模様が配信され、約300の教会で全国の教会員が参列しました。
文亨進世界会長からは、藤田孝子さんに対して「天動聖孝性」の揮毫をいただきました。
◆昇華祝祭は、藤原秀敏・総務局長の司会のもと、小山田秀生先生の代表祈祷に始まり、梶栗正義・拉致監禁対策日本委員会実行委員長から趣旨説明が行われました。藤田孝子さんの生涯を紹介する映像が流れると、会場にはハンカチで目頭を押さえる人が多く見られました。文亨進世界会長はビデオメッセージを通して、「昇華祝祭を許諾してくださった真の父母様への感謝と、(藤田孝子さんが)統一家の英雄として真の父母様の愛と恩賜に包まれて永生されるよう祈祷を捧げる」と語られました。宋榮錫・全国祝福家庭総連合会総会長も同じくビデオメッセージを通して、日本全教会員と全霊界が共に、聖女として推戴した藤田孝子さんの昇華祝祭を捧げる意義を語られました。
◆主礼の梶栗玄太郎・日本統一教会会長は、「藤田孝子さんは密室という誰も味方がいない孤立無援の中で、あらゆる虐待を受けても抵抗することが出来ず、最後の力は自分自身であり、自分の命を捧げて、拉致監禁をする者に対する告発・抵抗・抗議をすること以外に、何も考えていなかったと解釈するのです。霊界に行ってまで抗議をする、これ以上の強みはないし、また、失うものも大きいのです。それを承知しながら、乗り越えて行ったということは、余程の事件があったに違いないと想像することができるのであります」と述べました。
さらに、梶栗会長は「『昇華祝祭』を通して、藤田さんは、メシアを救出した功績のあるヘイグ元長官のような聖人達と隊列を共にすることになりました。このような拉致監禁の被害者全員を統一教会は殉教者と見なします。聖人であり、英雄であります。帰ってくれば、そのように歓迎するつもりであります」と語りました。
その後、祝歌「主の祈り」、代表者による献花、主礼による祝祷と全体祈祷の後、億万歳をもって昇華祝祭は終わりました。
参加者一同が歴史の犠牲者と共に、御旨の前に新たな決意で出発する時間となりました。
◆藤田孝子さんの略歴
1970年7月5日、愛媛県新居浜市生まれ。
京都にある華頂短大社会福祉学科に入学直後、統一原理を紹介され入教。
95年8月25日に韓日祝福(36万双)を受ける。
96年12月、韓国で家庭を出発。
97年3月、一時帰国した際、拉致監禁される。
97年7月12日朝、監禁先の京都のマンションのトイレで自殺を図り、運ばれた京都・西陣病院で13日早朝、死亡。
2002年6月、霊界祝福を受ける。