6月25日(土)の12時半から、京都駅近くのキャンパスプラザ京都で、「日本脱カルト協会」主催の「カルト問題からみた大学の役割」と題した講演会が開かれました。
今回のパネリストの一人でもある高山正治・倉敷めぐみキリスト教会牧師へ「拉致監禁」による被害を訴えるため、高山牧師の被害者を含む当法人のメンバーおよそ40名が『本日の講師、自称脱会カウンセラー高山正治牧師は被害者に謝罪せよ!』と書かれた横断幕とのぼりを持ちながら会場前でデモを行いました。
2009年に高山牧師による被害を受けたある女性信徒は、「横断幕にも書かれている『俺は元ヤクザだ! お前の足を置いていけ!』などの脅迫めいた言葉を高山牧師から何度も受けた」と話しています。このような牧師が平然と講演することを当メンバーらは、決して見過ごすことが出来なかったのです。
「脱カルト協会」は、1995年設立され以来、一年に一度、カルト問題についての講演会を行ってきました。今回の講演会には、当法人のメンバーおよそ30名も会場入りし、会場は150名あまりの聴衆で埋め尽くされました。
はじめに、「脱カルト協会」代表理事の西田公昭・立正大学教授の挨拶、続いて松岡洋一・岡山大学教授、楠山泰道・日蓮宗僧侶がそれぞれ講演しました。
次に、緊張した赴きで壇上に立った高山牧師は、当法人メンバーを意識してか、終始慎重な口調で講演。高山牧師は「脱会の成功事例」について言及する予定でしたが、「本日は、統一教会の方々が多く参加されておられるので、この場での話は遠慮させて頂きたい」と口をつぐむ場面もありました。
講演会終了後、高山牧師による「拉致監禁」の被害者の男性は、高山牧師の素顔を主催者に知ってもらうため、自らの体験を記した抗議文を一人ひとりに丁寧に手渡し、パネリストらも内容を承諾した上で受け取っていました。
最後に直接抗議文を手渡された高山牧師は、「もう私は、あのような過激なやり方はやっていないよ。私も心を痛めたよ」と語っていました。